自律神経系の不調、マッサージや針灸はもう嫌だという方
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
基本的に記事は、隙間時間にメモ書きというかメモMAPを書いて、それをシナリオボード代わりに施術の合間に書き下ろしている状態です。
なので、記事に集中できれば10分程度で書きあがる記事だとしても、あいまいまで数時間にわたる作業ってことも、……。
結構大変ですね。
さて、本題。今回のお話というか顧客からのオーダーはちょっとだけ大変なオーダーでした。それこそ「うちじゃなければ無理じゃない!?」とか言いたくなるくらいに。ええ、そんな微妙な自慢はあまり好きではないので、殊更したいとは思いませんが、当時はふと頭をよぎりました。調子に乗っていますね。引き締めましょう。
40代後半 男性 自律神経系失調症と診断。
〇困っていること:めまい、ふらつき、浅眠あるいは不眠傾向、易疲労(疲れやすい)、頭がずっとカスミがかかったかのようにもやっとしていて、なおかつ重い。風邪をひきやすい。
〇施術歴:病院4年、接骨院2年、鍼灸、マッサージ合わせて1年ほど、クイックマッサージ、整体、カイロプラクティック系は行ってみたが改善が見られない。施術を受けたことのある個所は10件以上。
※申し訳ないですが、治療難民と言われているタイプにカテゴリーされてしまう方ですね。
〇要求というかオーダー:「痛い、つらい治療?はもう嫌だ。鍼とか灸も使わないでこの状態を楽にしてほしい」
この話を聞いた時、どんな治療や施術を受けてきたんだろうと心配しました。
で、少し詳しく話を聞いてみると、今までやったことのある施術行為は、電気療法(低周波、干渉波、SSP)、揉み解しやマッサージ擬き(痛気持ち良いぐらいが良いと言われ我慢して受けていたそうだ)、骨盤調整、ごきっと音が鳴るドロップベッドを使った骨盤調整、ごきっと音なる頸椎調整、鍼、灸、……
ええ、いろいろやられていますね。
で、話を聞きながら、FSS(FullScanSystem)を利用して、キネシオロジーの反応を取っていくと、筋弱化、内臓機能弱化、エネルギーラインの阻害など反応が出るはでるは、たぶん反応の数だとうちでもトップクラスに検出されたんではないでしょか?
確認した反応の一つ一つに対処して変化を促していくと、手数がかかるし、アプローチ個所が多すぎて時間もかかる。先のお話のようにいろいろとやられているて忌避感を覚えていることもあり、できるだけ触れる箇所は少なくしようと方針を立て、Therapy Localizationといキネシオロジーの技術を使って、からだと相談しながら施術個所を集約、取捨選択をしていきました。
今回のケースの場合、本人の顕在意識で感じている不調と、潜在意識で認識している異常とのズレが大きいために、どこから治癒していけばよいのかからだがわからない状態+蓄積疲労状態の継続により、疲れてからだを立て直しする前に、さらに疲労を重ねて、疲労困憊→症状増悪あるいは停滞を続けている状態と判断して、”認識”を書き換える必要があると感じたので、調整個所は頭頚部に集約。
「頭の状態が変わると、これだけからだって変わるんだよ」と本人の意識と無意識に確認してもらうため、CSFプラクティスによるデモを行い、頭からからだの状態に変化を促すという行為が”あり”なんだと意識してもらったうえで施術に入りました。
施術自体は、上部頸椎調整+脳活性療法の組み合わせ。※普段は四肢、体幹へのアプローチも入れるのですが、今回はオーダーがオーダーなのでできるだけ触らないという条件を課した。
施術回数は全部で21回。最初の10回は週1回。(※本人はもっと来たがったが予約の都合による)。11回目以降は2週間に1回。19回目で頭が重いまですべてクリア。のこり2回で少なくとも1か月再発がないことを確認して終了。
途中で「最初からここに来ればよかった」と言ってもらいましたが、まあ、それは無茶な話です。いろいろ探してきて、結果うちに辿り着いたのでこういうのもめぐりあわせってやつですね。
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