泰心堂の基準=Zero-Position

 稲光 眠り吹き飛ぶ 秋の夜

 ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。

 習志野市はただいま絶賛、雷。珍しくフラッシュ瞬く記者会見のようにピカピカ、ごろごろとまあ、騒がしいこと。※書き出しは午前0時ごろ、記事は朝に挙げています。

 皆様はいかがお過ごしでしたでしょか?


 さて、どうせしばらく眠れないのですから、基準のお話でもしましょう。


 泰心堂の基準=Zero-Position


 Zero-PositionにRestすることで、からだ本来の力を取り戻し、自らどこが調子悪いのかを認識し、みずからの力で調整、修復できるような状態に戻す。


 これが泰心堂 藤井の発想です。


 そしてその中核であるZero-Positionとは何か?


 それは解剖学的正位、もしくは機能的正位のことを指します。


 解剖学的正位は、ざっくりというと、筋骨格構造的に収まり良い位置関係のこと。レオナルド・ダ・ヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』的なものを思い浮かべる人もいるかもしれないですが、どちらかというと、私は橋本敬三先生の『からだの設計にミスはないー操体法の原理ー』を読んだ時に浮かんだ解剖学の教科書のイメージなんですよね。

 からだの設計にミスがないとしたならば、解剖学的正位というのは人体構造上、骨・関節の機能が良好な状態、筋緊張等が良好な状態、脳脊髄液や血液など体液の循環が良好な状態、そして自律神経系を含む神経系の働きが良好な状態ではないかと考えたわけです。


とはいえ、私の解剖学の恩師である橋本正次先生の言葉を借りると、「完璧なからだなんて、生きている以上、ありえない」のですから、何かしら生きて生活している体としての最適化を起こしているのではないかと考え、その人の生活上、できるだけ無理なく機能できる状態を仮定し、それを機能的正位として定義しました。

 この機能的正位はその考え方として、いわゆる歪み、あるいは癖というものをある程度内包したものになります。


 実は、この二つの基準をあらかじめ想定しておかないと、徒手調整術を行ったことでかえって悪くなったという結果や、いつまでも施術を終えられないなんて現象が起こり得ます。


 前者はわかりやすいのがアスリート。高度になれば高度になるほど、競技特性により、歪(いびつ)なからだの発達をします。それはトラック競技などフィールドの問題だったり、野球などスポーツに要求される動作の左右の偏り、あるいはサッカーやバスケなどプレースタイルによる要求される筋肉、パフォーマンスの違いなど様々な要因から発生します。この場合の歪みはあるていどは”特化”あるいは”最適化”したことによるものであり、無理に取ってしまうとかえって身体能力の低下(パフォーマンス低下)を引き起こします。

 なので何が何でも解剖学的正位に戻さなくてはならないという考え方は現場では不都合が生じることがありますので、あくまでも解剖学的正位を意識したうえで、自然と戻る分だけ戻すように誘導を掛けることがポイントになります。


 後者はこだわり過ぎの弊害ともいえる事柄ですね。例えば変形性膝関節症と言われた方がいるとします。脛骨など骨自体が変形している場合は徒手調整術の分野ではそもそもありません。そうでない場合の多くは股関節の外転、大腿部’(ふともも)の内旋、下腿の回外、近位または遠位の脛腓関節のアライメントの問題、距骨のスライドなど関節と骨の関係性により生じています。論理式的には、これらを逆ひねりをしていくと収まりの良い位置へと戻るはずです。しかしここで重要なポイントはいつから関節が見かけ上変形をはじめ、どれくらいの期間が経過したかをしっかりと頭に入れておくことです。

 10年もかけてじわ~っと変形してきたものが、わずか瞬間で戻ってしまうなんてこと、ないとは言いませんが、極めて少ない話です。


 なので、理想は解剖学的正位に戻すように仕向けていくこと、そして実際は機能的正位におけるからだの安定、均衡を目指すというのが基本中の基本になります。


 このあたりは実は東洋医学でも同じで、結構勘違いしている人がいる部分です。

 そうですね、例示すると〇旺体とかの体質論的なお話と病的体質論のお話をごっちゃにしているひとはかなりいらっしゃるようですし、「脈平らか」をすべての脈の印象が均等化している状態と考えてしまっている人もいるようですね。

 生活をしているのですから、生活特性に合った癖は残るものですし、その人の強い脈、弱い脈などはやはり体質と環境によりできるものです。


 私たちはそれを踏まえたうえで、今、無理がかかっている体、自分で楽な状態に戻せなくなっている状態を、楽な状態へと変われる状態にからだに相談しながら合わせていくというのが基本中の基本になります。


 なので、あまり無理をさせる必要もなく、極論触れる程度の刺激でさえ、からだが楽な方向へと変化していくきっかけになります。


 問題はそれはどこで、どのような刺激で、どう変わっていくかを意識して、調べて、試してみて、変化を追うということですね。


 たった1回で○○!とか、わずか30秒で〇〇が○○!的なお話があふれていますが、まあ、その実際は地味なことの積み上げの上にあったりするので、それができてしまう人にとってはごくごく普通の結果に過ぎなかったりします。


……というか促成栽培のゴッドハンド、また増産されていませんか?

泰心堂 徒手調整術研究部|習志野市大久保|自律神経整体

千葉県習志野市大久保、京成大久保駅近くのめまい、頭痛など自律神経系の不調による症状に強い鍼灸整体院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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