髪の毛を触るだけでも痛い”頭痛”の話

　ども、からだのエンジニア＆からだの専門家　鍼灸師＆整体師　藤井崇次（泰心堂）です。これを描いているのは8月17日ですが、執筆時間の都合上、公開はかなり後になるかと思います。

　あ、あと今現在、とある治療家の10月発売予定の整体術ＤＶＤの先行体験（モニター）案件の兼ね合いで、当院でも体験者を募集していますので、ご興味のある方は是非、ご協力ください。

　正直、控えめに言って、その効果にびっくりすると思います。

→モニターの件はこちらをクリック

　さて、本題。本件につきましては、当人から許可が出ています。

　2020年7月　朝、痛みで目が覚める、頭の右側に痛みがあり、ピンポイントでここが痛いという感じじゃなく、全体的に激痛。あまりの痛さに思考がまとまらない感じ。ただ、ふらつき、吐き気などはなく、ただ、頭痛が酷いだけ。こういう日に限って仕事を休めないので、市販の鎮痛薬を飲んで、寝汗を流そうとシャワーを浴びる。シャワーを浴びていると、なにかやたらとズキズキと痛みが走る。思わずシャワーヘッドが壊れたかと手を当てるが、別に異常はない。が、頭に当てるとやはりズキズキと強い痛みが出る。なんだろうと痛みがある付近に手をやると髪が触れるくらいでズキンと痛みが出た。

　こういう感じでまず最初の施術開始になりました。先に結果をお話しておきますと2週間で4回の施術略治（痛み再発がない状態）となりました。

1回目：バッドで殴られた感じなどではなく、いくつかの質問事項もクリアして、とりあえず今すぐ病院という状態ではなさそうなので本案件を受けることにした。話からすると、頭部神経痛といわゆる頭痛との併発状態に近いのではないかと考えた。

　頭部神経痛は、何らかの原因で三叉神経や後頭神経が痛むことと定義されている。今回特に痛むのは頭頂部から側頭部にかけてなので後頭神経関連、目の周りから前頭部にも痛みがあることから三叉神経関連両方あるかなという感じ。

　手を触れると痛い位置は頭頂部から側頭部にかけての前後に指四本分程度横に2本分程度の領域。不思議とそこを除いて後頭部などは触っても痛くない。ベッドには寝られる状態だったので、普通に処置を開始した。

　聞き取り検査やFullScanSystemに基づくキネシオロジーテスト、実際触れての検査などから頭頚部が主たる原因と考えられたので、いつも通りクラニアル込みの調整を考えた。

具体的な施術

○脳脊髄液循環に対するアプローチ：ソフトブロックテクニック

○上部頸椎を含む首周りのアプローチ：DRT

○自律神経系を意識した鍼灸的アプローチ：セラピーローカリゼーションを用いた少数穴刺激

2回目：1回目施術以降、熱感を感じるようになったことが大きな違い。目の周りからすこしぼ～っとしたような熱を感じると。（三叉神経側の反応か？）時間的な変化はまだ感じられず一日中ズキズキと痛む感じと。相変わらず髪の毛を触ると激痛。

具体的な施術は細かな反応は異なるもののほぼ同じ。

3回目：顔前面のぼ～っとした感じは消失。右側を中心として思考に靄（もや）が掛かったような重い感じは初回から変わらず。髪の毛を触るとズキズキした感じは激痛から痛いかな？程度まで劇的に減少。

４回目：施術前の段階で、髪の毛を触っても、「ああ、触っているな」という程度の感覚で、痛みなし。靄が掛かっているような頭がすっきりとしない感じは前回施術の二日後に消失。脳脊髄液の循環調整とキネシオロジーテストのテストで集約した調整点に鍼をし、終了。

施術の間隔は、1～3回目までは1週間以内、4回目は1週間開けて。

以降、そろそろ一か月経つも再発の兆候なし。

この例は色々な面で非常にうまくいった例ですね。

一つは、体調不良発生直後であったこと

一つは、施術回数を確保できたこと（短期集中で施術できた）

一つは、本人のからだに調整力、修復力があったこと

一つは、調整術がうまく適合したこと

まとめると、上手くいきすぎですね。

※あくまでも一例ですので、毎回このようにうまくいくわけではありませんが、基本的にどのような頭痛でも同様の施術で今のところ良い評価をいただいています。