骨盤調整を強調しないわけ
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 泰心堂こと藤井崇次です。
ただいま、出先です。この後、外部での施術を控えているわけですが、少し早めにカフェに入り、人と会っていました。
そこで指摘があったのですが、「なぜ、骨盤調整を強調しないのか?」と。ええ、かなりに専門的なお話ですね。
これについての回答をせっかくなので書いておきますが、
1.骨盤とは仙骨・尾骨のことで、車でいうシャーシの部分を指す。つまり、寛骨=腸骨・坐骨・恥骨は含まない。これらはサスペンションに当たるから。
2.泰心堂式の調整術においては、結果的に調整されるので、特に気にする必要がない。泰心堂式では頭蓋、上部頸椎といったより上位の調整箇所、より下位の四肢の調整箇所に対してアプローチを入れるので、中間にあるいわゆる骨盤は自動的に調整されてしまうから。
3.いくつもの自称治療院で調整を受けてみて、骨盤の調整ができている骨盤調整系の治療院が少なかったため、混同されるのも嫌だなと思ったから。
あとは、そもそもの対象が骨盤じゃないからってのが大きな原因でしょうか?
泰心堂では、簡潔に述べると
頭の認識がズレるほどの蓄積疲労状態が、現状における問題
と捉えているわけで、
頭(の状態)が悪いから、現状=病的、或いは異常な状態と認識することが出来ないので、体が調子の良い状態まで回復させようとアクションを起こさないのが問題。
で、この現状認識のズレ、ある意味で誤認状態を解消するように仕向けるとあとは勝手に良くなってしまうわけです。
なので、現状確認→頭蓋へのアプローチという順番で施術を始めるわけですね。
施術の締めも基本的に頭蓋になります。
これ鍼灸でも同じで、頭がうまく働いていない状態で刺激しても効果は薄く、頭の調整入れてから調整した方が変化がはっきりと出やすい傾向があります。
なぜならば、ツボ自体には効果がないからです。説明用ツールとして経絡、経穴(ツボ)は大変便利ですが、別に効果が保証されているものではありませんし、所詮便利な妄想程度のものです。だって、別に東洋医学で施術しようとしたからといって東洋医学の体になるわけではありません。ただ、そこに体があるだけのことです。
そして脳生理学的な学説などを支持する立場からすると、反応するのは頭であり、頭が反応し、ホルモン分泌を促し、血流をコントロールし、炎症を制御するなど治癒機序に則った機能が発揮されるだけでのことです。
ゆえに、私たち施術家は根本療法を標榜するのならば、頭の状態がどうすればよくなるのか? どうしたらズレた現状認識を修正し、正しく現状認識をすることができるようになるか、或いは新たなより良い均衡を獲得する(環境適応)ことができるかを考えるべきだと、私は考えています。
とまあ、こんな話を専門用語混じりでしていました。
では、また。
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