またまた頚椎関連
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
こちらでは徒手調整術研究部の活動がメインになりますので、徒手調整術(整体、カイロプラクティック)のお話になりますので鍼灸関連をご期待の方は鍼灸Sideにどうぞ。
さて、日中はですね、風が強くて通りがかりの来院が見込めないので、施術の合間に美容系施術のセルフチェックをしていました。このチェックの結果は、・・・・・・まあ、実は凄い差が出たBefore/Afterとかあるんですが、このご時世、気を付けないといけないので。
それはそれとして頸椎関連ネタです。
先日も触れるだけでも激痛のお客様の対応をしていましたが、今回もまた、頚動かせない方。
40代 女性 事務職 首痛。朝起きたら頚が動かないレベルの痛みがちょくちょく訪れる。
・・・・・・この時点で重症ですよね。
案の定、ストレートネックでしたし、肩内旋状態(巻き肩)の腕捻じれ。太腿も捻じれが強くて、なんというか某氏の教材のサンプルにできてきそうな”患者”さんでした。
で、本日はというと、朝から首痛で、たまたま空いてたうちに来院。
下向き、上向き、右・左側屈、右・左回旋という首周りのお決まりの検査は、頚の痛みにより全滅状態。やや頚前傾状態から動かせません。※仰向けにした場合、相当高い枕(大き目の足枕並み)が必要な状態。
思わず、「よくこの状態、我慢してきたね」と言ってしまったくらい。
とはいえ、しゃべってばかり、検査するだけでは変わりは出ないので、さっさと施術に。
まずは座った状態で股関節の捻じれ取りから。場合によってはこれで施術時間使いきってもいいやくらいの心持で、ふわっとゆるみが出るまで待つ。ゆるみが出たら、少しずらして再度捻じれ取り。これを数回繰り返し、逆側も同様に行う。
で、一度立ってもらってから、頚の動きの再チェック。
「さっきほどの痛みじゃないです。痛みはありますが動かせます」
・・・・・・嘘でしょう? 微動しかしてないじゃんと心の中で思ったけど、まあ、次へ進めましょう。
FullScanSystemに基づく、キネシオロジーのテストで、上部頸椎(今回はC1)と頸椎6番(C6)に問題があることを確認して、今度はアキレス腱の調整。
この方、足関節の内反も強く出ていて、坐骨―膝窩中央の延長線上に踵がなく、内側に顕著にズレていました。足の軸上に一直線に来るように外反させて、アキレス腱を探ると踵骨付け根と筋腱移行部のやや下あたりに捻じれがあったので、戻すように矯正運動を行う。
キネシオロジーのテストでクリアになったことを確認して、一度立ち上がり刺激を与える。
で、この時点で後屈がある程度できるようになり、あお向け可能な状態になったので、仰向けでの施術へ移行。
最近、こういう感じで、いつもの施術に入る前に手を掛けないと動かせないレベルの頸椎の痛みなどを訴える方が増えてきています。
まあ、対外的な専門はめまい、頭痛なので頸椎にも影響が強く出る症状を対象としていますから、よく扱っているといえばよく扱っていますけどね。
ただ、頸椎関連は注意事項として、無理に痛みを取ろうとしないことが大事。
頸椎が緩み過ぎると、内頚動脈、外頸動脈の流れが阻害されていたのがデフォルトの患者さんに対して、緩めたことで一気に脳血流増加状態になって、失神するなんて場合もゼロではないので、からだが必要とする分だけ緩めることがポイントです。
また押圧、揉捏など力尽くで筋肉がその(正しい)作用ができない状態に持っていくと、かえってその後悪化する、症状が強く感じられるなどということが多々ありますので、頸椎を直接もみほぐしたりなんてのはできるだけ避ける方が良いですね。
本来的には痛みは動作制限させたいがために出ている体からの警告なので、痛み取りばかりに固執してしまっては(一時的に体内の鎮痛物質のおかげで)痛みなくなりました。でも、からだはもっと壊れましたなんてことになりかねませんから、頸椎回りの症状は特に気を付けて扱ってほしいなと思います。
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