変形性膝関節症の方への施術
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
今日はうちとしては珍しい、変形性膝関節症と診断された方への施術です。実のところ、鍼灸Sideの方で、療養費対象の施術も受けていますので時間の流れ的には平行進行な案件だったりします。
なお、療養費対象施術につきましては、泰心堂はりきゅう院(鍼灸Side)の案件として扱い、償還払い方式(本人による請求方式)のみの対応となります。当方、代理委任方式はおろか、鍼灸及び柔道整復(接骨院、整骨)における療養費対象施術(いわゆる保険治療)について、即時撤廃すべきという立場ですので、今後も代理委任方式の採用や積極的勧誘を行うことはありません。
価値ある施術に、正当な対価を! これが当方の方針ですので。
さて、難しい話は置いておいて本日の案件。
こちらで扱った変形性膝関節症と言われた方は、50代女性。
簡単に言うと、いわゆるO脚ですね。両ひざの間に、バレーボールくらいのものを挟めます。これ股関節も変形していますよね?
大転子(大腿骨頭付近)を比べると右が極端な前方偏位、左が後方偏位、仙骨自体も回旋を起こしている状態でした。
さらに、腓骨もズレている。
ええ、まさにどこかで見たような典型的な状態ですね。
基本的に変形性膝関節症で、骨自体の変形を伴うものは矯正というかアライメント調整の対象ではありません。この場合は、関連する神経領域に対する刺激を行い、疼痛軽減、緩和を目的とした施術をすることになります。
こちらの方は、骨自体はほとんど変形しておらず、捻じれが生じた結果、O脚状態になっているだけでした。
ちなみにこういう状態で、いわゆる一般的な骨盤調整など無駄です。
骨盤の問題ではないからです。
この類の変形性膝関節症は、大腿骨の内捻じれ(内旋)が特徴的にみられます。逆に下腿(脛骨、腓骨)は外への捻じれ(回外)、さらに股関節にも外捻じれ(外転)が生じます。足関節付近はうちへの捻じれで踵骨が内反位に入り、距骨の位置がずれます。
なので、これを戻しやすいところから戻してしまえば良いのです。
こういう施術ってね、短時間施術で! というよりは、丁寧に時間を掛けて、じっくりと自動的に収まりの良い位置へと戻るのを待つような施術が鍵になります。
セットアップして、一瞬で! とかまあ、格好よく見えるんですけどね、こういう地味な調整もまた妙技なんですよ。
で、この方、状態がそこまで悪くなかったようで、捻じれがある程度戻ったら、膝の内側の痛みが消失しました。全5回ってところでしたね。
たまにはこういう筋骨格系かつじわっと刺激の施術もしています。
何がなんでも短時間施術しなくちゃならんってことじゃないんですよ。
では、また。
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