あるぎっくり腰の人の例 ちょっとだけ昔の症例です。

 どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。

 ええとなんか、良い天気じゃありませんか? 暑くなりそうでちょっとだけテンション下がっているのは内緒です。本日は月曜日ということで外部施術の日です。私の施術をご希望の方は明後日水曜日以降の予約をお取りください。一応、帰ってきてからメールチェックして返信となりますので、メール、メールフォームの方は明日には何とか変身、もとい返信できると思います。


 さて、この方は30代 女性の方 OLというよりは営業職!って感じの美人さんです。どれくらい美人かどうか気になる方もいるとは思いますが写真NGなので内緒です。そうですねタレント事務所にいそうな感じですかね。


 で、そんな方のお悩みは、……魔女の鉄槌です。

 ちなみにですが、魔女の一撃、巨人の鉄槌とか言われることもあるそうですね。


 ぎっくり腰自体は、何らかの原因で筋肉に傷がついたのが、ちゃんと治っていなかったところにさらに強い外力(収縮運動)を重ねたことにより起こるものであるとされています。


 筋肉が強く進展=強く引き伸ばされたときに、ちゃんと治っていないために固まっていた筋肉の断裂を防ぐため、瞬時にカルシウムを筋繊維に放出させ、筋を過緊張状態(硬くなる)にしただけのものの場合、3日程度で何とか動けるようになります。


 一方、痛む部分に皮下出血がある場合、この場合はその部位に直径5㎜以上の筋断裂があることがほとんどだそうで、その場合、1週間以上激痛が続くことがあります。


 一般的な治療院? だと「毎日来てください」という案件のようですが、そんな時間はうちのお客様にはありません。


ええ、「すぐに動けるようにしてください。」、「できるだけ早く動けるようにしてください」というオーダーがほとんどです。


 で、この方、随分と接骨院さんと一般的な鍼灸に対してトラウマ?という思うところがあるそうで、今回のオーダーは徒手調整術の範囲で何とかしてくださいというオーダーでした。


 ちなみに鍼灸OKの場合、骨格調整鍼といううち独自のやり方で背中を一気に整えると同時に、緊急反応として出ている痛みを抑え込むという方法を取るのですが、今回はそれはだめ。


 さて、どうしようということでいろいろ検査をするわけですが、

1.DRT(背中揺らしによる上部頸椎調整、自律神経系調整)は軽度揺動でも激痛で不可

2.PNS-JOINTも上記の理由では不適当

3.モルフォセラピーによる調整も考えたがモルフォスライドをしても固まっていて背骨が動かない状態

基本パターンが使えない状態ですね。

……というかんですね、そもそもうつ伏せ、あお向けできない状態なので検討にすらいれなかったというのが実情。


一応、可能な範囲の検査とFSSによる検査で、今回は筋がメインであることはわかっていたので、”操体法”か”緩消法”かなとあたりをつけていたんです。

 操体法はからだの快不快の感覚を利用して、からだが油断できる姿位へと誘導することで全身の筋緊張を適当な状態へとリセットを掛けて要らない緊張、要らない痛みを自己解決させていく方法ですが実は結構からだの動きというか姿勢の変更を伴います。

 なので、今回は緩消法の出番ですね。

 緩消法は自動運動を利用して、ある条件のもと筋の収縮、弛緩を繰り返して、筋の緊張を緩和、無緊張状態までもっていく生理学に基づいた調整法です。※詳細は緩消法、坂戸孝志で検索ください。


 今回は自動運動が難しいので、こちらで誘導しながら筋の収縮→弛緩を繰り返した。

 側臥位で、腰部の広範囲から原因となっている筋緊張をTLを利用しつつ絞り込みをして、該当筋肉に指を置いてスタート。

 まずは7㎝ほどの筋緊張を丁寧に、正確に動作を繰り返して、取っていきます。かかった時間は約10分。ついでに2か所目。3か所目。合わせて5か所20分ほどで筋緊張状態を適正化していくとなんとか座って側屈ができる状態まで。

 あとは座位で緩消法を誘導しながら繰り返してもらうこと12分。


 ぶっちゃけますが、手をセットして体動かしてもらうだけですのでここまでくると正直私は暇です。もともと痛みがキツイできていたから、軽快なトークというわけにもいかないので、なかなか微妙な雰囲気の漂う時間でしたね。


 で、十分なところで終了。立って歩いてもらいました。

「あ、歩ける。まだ痛いけどなんとか。」


 よく勘違いして、痛みが全部とれるまでやろうという人がいますが、これ治療院内でやろうと思った数日がかりになります。しかも、傷ができている場合は筋性防御反応を必ず起こしますので、治癒が終わるまでは筋緊張は出ます。

 なので、動ける範囲まで回復や最初の痛みを10、痛みがないのを0として、7以下になっていれば 基本的にOK。

 あとはからだの仕組みで徐々に良くなりますし、より早く良くしていこうと考える場合は、少し時間を空けてからまた調整、これを繰り返すことで早期回復を狙えます。


 この方の場合、翌々日、飛行機に乗って海外出張だったので、どうしても今日中にある程度動けないと用事が終わらないという切迫した状態だったので、施術しながら緩消法の指導をして、出張先でも慌てず、丁寧に繰り返すようにと指導しておきました。


ちなみにこれ半年以上前の症例です。

なんで今頃? ええ、実は先日、メールいただいたんです。

「本日、帰国しました。おかげさまで出張先でも元気に過ごせました。」と。

ありがたいことですね。オーダーは大変だったけど。

泰心堂 徒手調整術研究部|習志野市大久保|自律神経整体

千葉県習志野市大久保、京成大久保駅近くのめまい、頭痛など自律神経系の不調による症状に強い鍼灸整体院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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