重症/軽症、どっち!?
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
上の画像は、私のネタ帳。このネタ帳は早いと三日で中身交換。マル秘ネタの宝庫だったりします。
ま、それはそれとして、ただいま企画考案の作業が幾つかへ移行で走っています。
そろそろ久しぶりに技術講習再開したいなと思うのですが、泰心堂の施術を学びたい方っています? もしいるとなったら、本格的にメモをまとめてレジュメ作らないとって感じなんですよね。まあ、基本的に参加者のレベルによって内容が変わる講習なんですけどね。それなりのガイドラインは要るわけですよ。
さて、本題へ
はい、本日の本題『(私は)重症/軽症、どっち?』というお話。
実のところこれ結果論だったりします。
一見、軽症にみえても、実は長くかかったり、すごい重症に見えてもあっさりと終わってしまったり、本当やってみなければわからない世界です。
なんで、こういうことになるかというと
1.本人の治癒力、調整力の問題
2.本人の生活習慣、生活姿勢の問題
3.日々かかってくる主に精神的なストレスの問題
などに違いがあるからです。
1.本人の治癒力、調整力の問題
私たち施術家ってのは、別にその場で治しているわけではなく、本来からだが治すべき状態にもかかわらず治っていない箇所(異常、違和感のある場所)、からだの機能が正常であれば起こっていない筋力低下などを検査を通じてからだに認識させることによって、「そこが治すべき箇所だよ」と教えることが仕事なんです。
あとは体が治すと判断すれば、その個所の血流が増加し、炎症反応=熱を伴う化学反応=治癒反応が起こり自ら治していきます。また、それを邪魔されないように、コリなどの筋緊張を作り動きを制限したり、痛みを出すことで余計なことをしないように仕向けたりすることで、より早く治そうとします。
これがからだの自然な反応です。
ところがこれが起こりにくい人がいます。たとえば、骨盤(仙骨)の動きが悪い人、背中の歪みなどフォルム(形状)の崩れが大きい人、呼吸が浅く胸郭が動きにくい人、上部頸椎の歪みが強く生じている人、頭部拡大や頭部縮小など頭の動き(一次呼吸)が悪い人、あるいは足元の崩れから体が傾いている人など。
こういった状態を泰心堂では、蓄積疲労状態と呼んでいます。
共通していることは、自律神経系の機能低下が起こっていること。仙骨リズムという脳脊髄液の循環を促すポンプ作用がうまくいっていなかったり、筋反射や筋力の一時的低下が起こり歩行動作に乱れが生じ仙骨の八の字運動がうまくいっていなかったり、背中の連動性が悪いので動きがぎくしゃくしたり、足が上がらなかったり、呼吸が浅いことで自律神経系の不調が生じていたり、上部頸椎の歪みからめまいや頭痛など頭部症状やからだの筋力や内臓機能のフィードバックをうまく受けられなことにより不調が生じていり、頭の動きが硬いことで脳脊髄液の産生と循環のリズムが乱れていたり、全身の血流制御がうまくいっていなかったり、血液を介した体温分配がうまくいかず体温の不均衡が著しく生じていたり、足ものとバランスが悪いこと、足、膝、股関節などをはじめとする関節不調が起こっていたり、……など。
この状態に陥っていると、まずは自律神経系の不調への対処が必要となります。
自律神経系の中枢は、頭(脳)なので頭に対する施術が必要です。頭の環境を整えることで、自律神経系の機能低下状態をクリアにし、からだの状態を認識できる状態にもっていくことで、からだの自然な反応がしっかりと出るようになります。
なので泰心堂では、先に挙げたいくつかのからだの重要ポイントを検査を通じて調べることで、どこからアプローチするかを決めています。
2.本人の生活習慣、生活姿勢の問題
実は、最も時間がかかるのはこれです。皆さん”良い姿勢”が体に良いということを知っています。でも、良い姿勢って何ですか?
これね、改めて聞かれると、「え!?」となるんです。施術者側も当たり前すぎて、重込みにとらわれている場合が多々。
正解というか、一つの正解が”楽な姿勢”です。
特に慢性痛などの慢性症状を抱えている人の最終目標になるのですが、楽な姿勢をとれるようになること、楽な動作を自然と行えるようになること、実はこれが早期回復、再発予防のポイントになります。
いつも通りの生活に戻ってはだめなんですね。
だから、施術間隔って詰めすぎていけません。ええ、だって不都合を感じなくなるから。
「〇〇するときついのよね」→○○しなければよいだけです。
「夕方になると、□□」→□□になる日はどういう姿勢、どういう動作をしていたかを知る必要があります。
「〇〇して、こうなった」→〇〇しない、〇〇しなくて済むように生活習慣の変化が必要かもしれません。
こういった、不都合とからだの状態をしっかりと感じて、快、楽、滑らかに過ごすことが大事なんです。この逆が、不快、苦痛、引っ掛かる姿勢、動作、生活習慣→必要以上に疲れ、寝ても疲労が取れずに蓄積していく状態ですね。
このために必要なことは、快適な状態/不快・不都合な状態、楽な状態/苦痛な状態を認識するということです。
※意識的、無意識的に環境適応が起こるので、意識して変えなくてもある程度自然と変わります。
※意識して変えたほうが早いのは自明。
3.日々かかってくる主に精神的なストレスの問題
これは、施術者はどうしようもないです。顧客側の事情ですね。対処法としていくつかあります。
例えば、
〇不安なこと、不満なことをノートの書きつけて、(鍵付きの)引き出しにしまう。
※一部のアスリートが行っている不安解消法
〇願望実現法 by DRT協会 上原宏
〇ホ・オポノポノ by イハレアカラ・ヒューレン博士
ほかにもいろいろありますが、ある程度は慣れ。あとは自分の行動により周囲の環境は変わりますので、変えていくなどという方法論(NLPなどでよく使われる)もあります。
特に、悩みが長期にわたる人は、長年悩んできたことによってそういう生活が当たり前になってしまっている部分があるのでこの辺の問題を解決することが早期回復のポイントになったりするので、今一度、見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
さて、最後に最近、腰痛、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、重度の坐骨神経痛などの話を振った関係で、軽症/重症という言葉使っていましたが、一応、泰心堂的な目安を挙げておきます。
軽症:その辺の自称を含めた治療院?で何とかなるもの。あるいは短期的に”痛み”を抑えることができれば十分という方。
重症:
〇病院、治療院?を複数渡り歩いて解決できなかったもの
〇手術などを勧められているもの
→できるだけ手術を回避したいので、何か方法がないかと模索している人たち
〇器質に問題があり、不可逆性のもの
→機能回復を図り程度をマシにする目的での施術=QOLの向上を目指すもの
重症者のすべての症状が解決するとは言いませんが、中には解決、解消する方もいますので興味のある方は問い合わせください。
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