(アプライド)キネシオロジーの研究
おはようございます。と言ってもこれを書いているのは昼間なんですけどね。
改めまして、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日は休日ということで、ちょっとしたメモ的なお話を。
キネシオロジーという考え方がある。
これ実は学問としてのキネシオロジーと実践技術としてのアプライドキネシオロジーとがある。前者は生理学、心理学、運動学などに基づき、人間およびそれ以外の生物の身体運動を研究するものであり、後者はジョージ・グッドハート博士らを端とする筋肉の強度や運動性などを指標としたカイロプラクティックなどで徒手療術で用いられる判断方法である。
基本的に、治療家云々がくちにするキネシオロジーはアプライドキネシオロジーのことだと思って構わないと思います。※モルフォセラピーにおいては形態学的アプローチなのでキネシオロジーの方が関連が深い。
うちで採用しているキネシオロジーのテストも実はこのアプライドキネシオロジーにおける筋とからだの状態についての検査方法である。これ、いろいろと派閥やらやり方やらあるそうなので、どれが一概に良いとか、お勧めすることはできないが、鍼灸師であれば少なくとも脈診や腹診て広義のアプライドキネシオロジーの方法になるということは意識しておいた方が良いように思う。
※アプライドキネシオロジー自体が、一部、経絡学など東洋医学の概念を用いて構成された経緯があるため。
※脈診の派生がキネシオロジーのテストであるとかそういう主張は個人的にどうでもよいことだと思います。
さて、今回はどうつかうかとかどう学ぶかという現場でのお話ではなくて、ちょっと変わったお話。
ずばり、(アプライド)キネシオロジーを”相場”で使えないか?というお話です。
この質問をいただいたのは、うちの顧客の為替の投資家さんから。
う~ん、キネシオロジーって別に万能ツールというわけではありません。
設定がおかしければ、おかしな結果しか返しませんし、返した結果が医学的な検査をしても現時点では検出されないなどということもあり、常に正しいわけでもないのです。
セッティングが大事なんですね。また100%信用すべきものでもありません。
実際に為替(FX)の相場のお話でも、AさんはEURUSDが現在トレンド相場だと言い、Bさんはレンジ相場であると言う。こういうお話はよくある話です。そしてAさんはトレンド方向に沿ったフォロー系トレード、Bさんはレンジの上辺からの折り返しを狙うカウンター系トレードをして、どちらも利益を得たなんて話も。
結局、その人が目の前の状態をどう見て、どういう戦略を選び、どのような戦術で利益を切り取るか、はたまた損失を限定していくかによるわけですね。
確かにプライスアクションJAPANのくまひげ先生などでは、相場の軌跡=相場に関わる参加者の合意の結果=感情の軌跡と主張されていますが、だからと言って、集合心理に対してキネシオロジーのテストを行うというのも奇妙な気がします。
おそらくは、しっかりと勝てていないトレーダーさんがキネシオロジーのテストを採用してトレードしたとしたら、ぼろ負けになり、しっかりと勝てているトレーダーさんが採用した場合、なんやかんやありながらも結果を残すのかなと思います。
勝てているトレーダーさんが悩むのはおそらくよくわからない状態を判断したいのだと思います。別の知り合いは、「よくわからないところはトレードしなければ良い」とばっさり。よくわからない状態でトレードした場合は勝ったり負けたりは普通ですし、そもそも高勝率ポイントじゃないわけですからね?
「正直、おすすめしませんよ。やるのなら自己責任でお願いします。」と玉虫色の回答をしておきました。
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