筋肉の緩め方
おはようございます。
珍しく早朝から書き物をしているからだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
最近、私の技術を教えてくださいというお願いを何件かいただきました。ぶっちゃけ話、秘匿しなければならない技術はさほどないので教えても良いのですが、問題は対価を用意できるかってことですね。とりあえずそういうオーダーが100人超えてから考えますかね。
さて、今朝のお話は、筋肉の緩め方のお話です。
壊し方ではないので、意味不明に痛い=気持ち良いという刺激を与えるなんて説明は致しません。痛覚の抑制が必要なケースもありますが、見ている限りにおいて急性期症状のごく一部だけだと思います。
そもそも筋肉が固まるのは、収縮しなさいという命令が出ていて、解除されないからです。もう、これが答えそのものです。
対処としては、
1.完了
2.解除
3.上書き
この三つですね。
収縮しなさいと言う命令を完了すれば、収縮しなさいと言う命令は解除される。収縮しなさいと言う命令が既に必要じゃないと判断されると命令は解除される。改めて命令を上書きし、それを完了することにより解除される。
そのために必要なことは
1.蓄積疲労状態への対処
2.位置関係の認識
3.意識の切り替え
基本的に、からだの不調は認識されることにより、体力などに応じて、修復調整され疲労状態からの回復を促される。修復調整しきれなかった歪が蓄積疲労となる。
蓄積疲労状態では、からだの機能(認識、反応、修正・調整)が低下する。結果、筋肉の状態も正常に認識されなくなる。次第にその状態に慣れる。つまり、いつも通りの状態が上書きされてしまう。
いつも通りの状態が上書きされるとその位置関係が当たり前となる。肩が前に出ていようが、猫背だろうが、頭が前方に傾いていようが、本人の中では”当たり前”になり、からだはそれに応じた均衡を取ろうとする。結果、負担が増大し、からだを支持している部位に大きな負担がかかり続け、疲労を蓄積し、機能低下を引き起こす。
頭が下がっていて、肩が前に出ている状態で生活している人の肩回りが緊張するのは当たり前のことであり、異常ではない。そうしないと重量国より頭が落ち、肩が下に引っ張られ、突っ伏すことになるから。
この状態においては肩が凝っているのではなく肩が凝ってくれていると考えたほうが本当は自然。
でも、現代においては様々な情報に翻弄され、それがあたかも悪いことのようにされている。だから悪者は撲滅とばかりに肩を揉んだり、腰を押したりするわけですが、効果的であるわけはない。
このへんでたぶん良姿勢の話が入るのだろうけど、長くなるのでバサッと割愛。
具体的な処置のお話をする。
必要なのは
1.蓄積疲労に対する処置
2.位置関係に対する再認識の促し
3.自動調整あるいは(現時点での)最適化
泰心堂の場合、蓄積疲労状態=脳脊髄液(CSF)循環不良と考えるので、CSFの循環不良の際に現れるサインをチェックして、そのサインが解消されるようにクラニアルなどの調整を加える。調整がうまくいけば、例えば関節可動域の変化などが起こる。
位置関係については、実は前後の検査に含まれる。関節可動域や力が抜ける方向・角度などをチェックし、それが調整の結果どういう状態になっているかを認識させることにより、自律神経系の働きにより適正化が行われる。具体的にはルーズだった関節がしっかりと収まったり、狭かった可動域が広がったりします。
自動調整あるいは(現時点での)最適化というのは「自分が治している」と思っている施術者にとってはなじみがない言葉であると思うが、結論的には刺激の如何に関わらず、からだはからだの機能により適正化され、結果、修復調整が必要な部位が修復調整され症状が軽減、改善していくのであって、逆にいうと、からだが必要だと認識しない限りにおいて、どんなにこちらが”正しい位置”と教えたところで、収まりに良い位置へと戻ってしまうということである。
これを筋肉に対して行うと、曲げ伸ばしや力を入れる、脱力などをチェックしたうえで、調整的アクションを加え、再度チェックすことで必要のない筋緊張の解除を促すという形になります。
ちなみにこの調整的アクションはぶっちゃけ大けがしなければ何でもよい。
と、そろそろ予約の時間なので移動します。
0コメント