最短30秒1か所でからだの力がひきあがる!?
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
ええと、今回はさらっと書こうかなと思います。
はい、タイトルがちょっとセンセーショナル? でも某会社のプロモーションってこんな感じなんですよね。
とはいえ、30秒で絶対的にダメッというわけでもありません。
毎回ではありませんが、時折、30秒調整でOKな時って訪れます。
なんというか、バシッとはまるというか、ピタッと吸い付くように手が極まるとか、そんな感じの時ですね。
こういう時は、それ以上手を加えてはいけません。
とはいえ、時間を持て余すわけで……
ここで小粋なトークでも、……持っているか!?
そんな感じですね。
ええ、得意気に蛇に足を追加してはいけません。それはもはや蛇ではなくなってしまいますからね。
さて、冗談なような本当の話は置いておいて
泰心堂の考え方として、調整はできるだけ短時間、最小手数、最小刺激で最大効果を狙う方が良いというのがあります。
まあ持論なので異論は認めます。というかいろいろあるでしょう。
そのうえで、私のイメージとしては施術の時間ってトークライブやマジックショーのイメージなんですよね。
最初からアクセル全開にくっちゃべっても、必死に演目こなしても、感動(効果)は薄い。
大事なのは、観客(顧客、患者)に合わせた雰囲気づくり、シナリオ進行(=検査、確認、情報共有)と大胆かつ繊細なクライマックス演出(丁寧かつ精緻な調整)とその結果として驚きと感動(術後検査による大きな前後差とそこから考えられる期待)のエピローグ。
ね、施術と同じでしょう?
そのうえで、技術なんですよね。
泰心堂の技術はとってもシンプルです。
1.現状認識:ヒアリングと検査
2.調整:シンプルな1~2手の調整
3.現状の再認識:引っ掛かったサインの再確認
あとは必要に応じてこのサイクルを1~2回繰り返すだけです。
この2の調整が1回1か所30秒で極まることがあるというお話ですね。
そのためには、検査が大事です。
なので、うちでは施術よりも検査を実は大事にしています。ええ、一見、普通にお話しているだけにしか見えないときでも指標チェックしているんですよね。
一般的なヒアリング、筋力テスト、関節可動域の検査、接触確認、そのほか、キネシオロジーを用いたストレスチェック、筋弱化など機能低下の確認、振動・エネルギーの低下などを確認していきます。
ここでいうキネシオロジーは学問としてではなくて、徒手調整術における反応検査としてのキネシオロジーになりますので系統としてはアプライドキネシオロジーやTouch For Healthなどに近いものですね。鍼灸師的には、脈診や入江式FTなども同類です。
わかりやすい書籍としては、周気堂の茂木昭先生の書籍が非常に分かりやすいのでAmazonなどで探してみてくださいね。DVDなど映像教材では治療院マーケティング研究所のFull Scan System (K-Style 岩城憲治先生)、カイロベーシックのThe・キネシオロジー セミナーDVD(川村修一先生)とかが参考になるかなと思います。
ただし、バイアス(認識の偏り)によるノイズが発生することもありますので、単一指標として用いることはおススメしません。多くの鍼灸師が脈診に傾倒するばかりに同じ間違いを繰り返し、思考の迷路に陥っていますから。
実は私、ここ数年、筋骨格系&疼痛症状の施術例を増やすべく、いくつかの治療院でも仕事をしているのですが、なんというか温度差?違和感?があります。
それはね、いくつかの治療院で検査項目が設定されていないこと。
なんというかね、初回施術はヒアリング、いくつかの検査、方針決定後施術という感じなんですが、このいくつかの検査もスタッフの裁量で適当に行われています。適当であればOKなんですが、なんでこんな検査?とかあとで施術メモ見て何の検査をしたかもわからないものも。これ何を改善目安にすればよいのかな?と思ったこともあります。
二回目以降は、「どうでした? じゃ、やってきます。うつ伏せで~」とかいきなりうつ伏せスタートとか、そういう感じ。
一方で、繁盛している店舗や知人の某ゴッドハンドの店舗などに伺うと、ヒアリング→検査→調整→再検査という流れがしっかりできていて、その中に次回施術の必要性の話と「次回、○○くらいで調整しましょうね」というリピート誘導トークがしっかりと入っています。
まあ、なかには「来たくなったら、調整時だから予約とって顔出しな」という某ゴッドハンドの知人もいますけどね。
だからこそというか、調整自体も前者のケースは全体の時間が長くて、なんかシルエットが定まらず極めどころがぼやけるんですよね。悪意味で適当なところと、ただ型通りになんとなくやっています的な印象を受けることが多かったですね。後者の方が施術時間が短い分だけ、余計なことができずにポイントだけばしっと極まる感じがします。
この流れは短時間施術だからこそ、きちっと施術の焦点を見つめて、ポイントをしっかりと伝えるように作られているように思います。
もちろん短時間施術と長時間施術のどちらが一方的に良いとは一概には言えません。短時間であるがゆえに、一回の施術で取りこぼさざるを得ないところも時には生じますし、長時間であるがために先ほどのように焦点がぼやけたり、時間を持て余してしまったりすることもあります。
私自身は、だらだらやるのが施術だとは思っていませんし、力いっぱい頑張りましたが何の免罪符にもならないと思っています。
メリハリ付けて、短時間で決めるところをしっかりと極めるというのが大事なことかなと思います。トークも技術も。
そういう意味では、〇秒でばしっと整えて、あとは必要な分時間を掛けるという混合術式もありなのではと思います。
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