あたまにこだわった調整 その2頭痛の方の例

 ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。先日よりこっそりとエキテンのメニューに加わった『あたまにこだわった調整』で症例というと些か大袈裟ですが、お客様の許可が得られましたのでこんな感じというサンプルをお話しようと思います。


今回はインタビュー形式でお話していきたいと思います。

藤井「はい、改めまして、オーナー鍼灸師&整体師の泰心堂こと藤井崇次です。Mさん、今回はよろしくお願いいたします。」


Mさん「ええといきなり、始まるんですね。松戸市のMです。よろしくお願いいたします。」


藤井「まずはこういう形で登場いただき、ありがとうございます。今回は、悩んでいたこと、どうしてうち(=泰心堂)に来たのか、なぜ、鍼灸ではなく徒手調整を選んだのか?、受ける前のイメージ、実際受けてみての感想、そして現在の状況などについてお話を伺っていきたいと思います。」


Mさん「盛りだくさんの内容、台本なしで……すごいですね。」


藤井「ぶっちゃけ、慣れです。日々の施術はライブのようなもんだし、講演とか数本こなすと誰でもできますよ。」


Mさん「ライブって(笑)。」


藤井「生ものです。ま、冗談はさておき。まずは悩んでいたことについて伺っていきましょう。」


Mさん「そのテンション続けるんですね。ええと、簡単にいうと、頭痛とめまいですね。」


藤井「もう少し詳しく、いつからだとか、どんな感じだとか」


Mさん「頭痛に関してはいわゆる『片頭痛』? もう、中学生のころからですから、〇十年近くですね。細かい数字は歳がばれるので伏字で」


藤井「はい、年齢不詳ということで了解しました」


Mさん「とにかく頻度が多く、ズキズキと痛くて、頭痛薬が手放せない状態でしたね」


藤井「生理周期と連動?それとも関係なし?」


Mさん「そうですね、あまり連動しているような印象はないんですけれど、重なるともうダメって感じで、定期考査とかが重なると最悪でしたね」


藤井「ああ、なんとなくわかりますね。私もいわゆる頭痛持ちでしたからね」


Mさん「でも病院とかでも『ストレスが原因』とか言われて、頭痛薬もらうだけで、むしろ頭痛自体がストレスなんだ!と言いたいくらいでしたね。」


藤井「なるほど、それで」


Mさん「近所の整体とか鍼灸とか、実は結構通いましけど、すっきり改善ってことはありませんでした。なんとなく良いかな~となれば良い方で、治療が終わり、出るころにはからだ重い、足元が沼って感じで、酷い時は翌日起きられなくなるくらい体のあちこちが痛いなんてこともありましたね。(遠い目)」


藤井「ああ、治療院あるあるですね。すっきりしているのは”頑張った!”と思っている先生だけってやつですね」


Mさん「そうなんですよね。なんかドヤ顔されて、『次、○○に来てください』であれば良い方で、『通わないと悪くなる』みたいなこと言われたことも多々ですね。ぶっちゃけますけど、『そんなに来なくてよい。もっと空けましょう』とか言われたの先生のところだけですよ」


藤井「いや、だって毎日同じ人の相手したくないし。良くなるのわかっているんだから間隔を空けても大丈夫だし。そのために一回単価を高くしているんだしね~。」


Mさん「ぶっちゃけますね。でも確かに『最初一回12000円!?(※)高っ!!?』とか思いました。でも『それで良くなるんなら仕方がないかな』と『お金かき集めるか』とか、『いややめようか』とか、『でも紹介だしな、一回くらいは』とかめっちゃ悩みました。(笑)。

そしたらめっちゃ騙されました。『そんなに来なくてよい』ですもん。こっちは〇十万とか用意しないといけないのかとか、旅行費用の積み立て崩さないとか思っていたのに、むしろ積立額が予定より増えました。」

※『あたまにこだわった調整』の前身となっためまい・頭痛特化の特殊メニュー(12000円/回)のオーダー。通常は8000円/回(2019-2021年料金)と初回検査料3000円。


藤井「まあ、三日と空けずにみたいな従来型の治療院推奨プラン?みたいなのって患者さんが良くなるかじゃなくて、経営が安定するとか儲かるかどうかの話だからね。患者さん側と関係ないんだよね。

 ええと確かMさんって集中治療期で2週間に1回で全4回だっけ?」


Mさん「ぶっちゃけすぎです!そうですね。4回です。初検料含めて、約5万円ですね。」


藤井「思い切って用意した〇十万が、あまったと」


Mさん「余りまくりました。豪華な旅行になりましね。伊勢海老つきましたし、GOTOだったし。」


藤井「あれ、お土産なかったけど」


Mさん「生もの中心だったので、美味しくいただきました」


藤井「ええ、まあ、良いんですけど、話を戻しましょう。ええ、某氏の『時を戻そう』的に」


Mさん「また小ネタ挟んできますね」


藤井「ええ、まじめなのは瞬間でOK。だって長いと息が詰まりますからね。さて、直接のきっかけになっためまいに話を戻しましょう」


Mさん「ええとめまいですね。もうすっかり忘れてしまった感がありますけど、1年もたっていないんですよね。」


藤井「ええと一応コロナ前なんで一年は経っているかな」


Mさん「細かい。そうですね、最初は二日酔いかなとか思っていたんですけど、気持ち悪さと視界が回るような感じが日中でも頻繁に出るようになって、病院にいったら『メニエールかも』って言われて、なんか変なテンションになってインターネットで『メニエール』、『めまい』とか入れて数日検索しまくり状態でしたね」


藤井「なんか、今どきって感じでね」


Mさん「ええ、若いんで!」


藤井「ええ、おじさんですが何か!? ”OJISAN”とかタイトルで映画一本作れんじゃないか?くらいにおじさんですが?」


Mさん「……また、微妙にありそうなのついてきますね。」


藤井「ちなみに『OBATTALION』はあったりする。『オバタリアン』堀田かつひこ 竹書房。確か主人公はバイタリティ溢れるパンチパーマの中年女性小畑絹代さん。ホラー映画『Battalion』(バタリアン)のある意味でパロディ。」


Mさん「(爆笑)」

しばらくお待ちください。


Mさん「ええとまず職場の同僚にメニエールかもって言われたって話をしたら、先生のところを紹介されたんですよね。で、そのあと数日して、母の友人経由でまた先生のところを紹介されたんです。『あれ?先日聞いたような』って。」


藤井「狭い世界ですね~。」


Mさん「ですね。で、ここに来るまでの葛藤は先ほどの通りですね。」


藤井「たぶん、鍼灸院って聞いたと思うんだけどなんで鍼灸じゃなくて、こっち(徒手調整術)にしたの?」


Mさん「いや、なんとなく?今までが今までだったので、鍼灸自体信用していなかったし、なんか『生活がどうのとか』、『食事がどうのとか』、『気がうんたら』とか言われたくなかったし、メニューにあたまの調整ってあったから、めまいに頭痛、両方とも頭だしこれだ!!って感じでしたね」


藤井「ええ、別にうち生活がとか食事だとか、経絡だとか特に言わないのに」


Mさん「先生のところくらいですって、『経絡なんて効きません』とか『ツボに意味はない』とかぶっちゃけちゃうの」


藤井「え、だって東洋医学って基本的に過去の人たちの自慢話の集積だし、からだの構造・機能から考えたらおかしなことだらけ。しかも、うちにくる顧客は自慢話を聞きたいんじゃなくて効果求めてきてるんだから、効果が出ることをやるべきでしょ?」


Mさん「いや、まあそうなんですけど。『東洋医学か~』とか思いながら来て、『意味ないっすよ。効けばなんでも良いですよね?』とか言われるんですから、ある意味カルチャーショック?カルチャーギャップ?」


藤井「でもよくなったでしょ?」


Mさん「良くなりましたけど!頭痛もめったに起こりませんけど。・・・・・・・なんだかな、先生と話していると東洋医学って何?って感じです」


藤井「ただの妄想。便利な妄想。さ、どちらにします?とまあ、えぐい事実は置いておいて。東洋医学って確かに昔の人が必死に悩んで試行して、思考して積み上げてきたもんだけど、それ、からだの仕組みも良くわかなかった時代の話。ろくな検査器具も理論や仮説もない状態で手探りで積み上げてきたことには意味があるけど、それを効果が出ない理由にしてはいけないと思います。『蔵府経絡論的に処置があっています。でも結果が出ない』のであれば、蔵府経絡論自体を疑うべきでしょって話だし。そもそもひとのからだの話をしているのに、気血とか経絡の話とかしかしないとか、いきなり経絡の調整=自律神経調整みたいな話にこじつけるのは論理の飛躍甚だしい。一貫性を欠きます。

 大事なのは妄想ではなく、合理性と再現性ですからね」


Mさん「お、まじめモードですね。こういうところは容赦ないですよね」


藤井「ええ、元々SE的思考というか、問題解決型思考なんで。正規化大事、デッドロックは敵ですから。行き当たりばったりのプログラムはすぐに破綻しますから。何がおかしいかはチェックすべきですよね。容赦なく。聖域なく。ええ『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革』的に。」


Mさん「なろうまでチェックしているんですね。」

※小説家になろう。小説を読もうで検索されたし。

藤井「話題って大事ですよね。ところで受けてみた感じってどうでした」


Mさん「ええといつものブロックはなんとなく体の捻じれをとっているのかな?って感じなんですけどあとは頭をぺたぺた触れたり、ちょっとこすったり、下から支えたりで何やっているか正直未だにわかりません。『これで、様子見ね』とか言われても、『何かしましたか?』的な?なんというか『私、なにか騙されているんじゃ?』みたいな?」


藤井「騙されました?」


Mさん「騙されました。(笑)良い意味で。半信半疑どころか疑惑?疑念?120%?」


藤井「100%超えてますけど」


Mさん「超えてましたね。でも、よくわからないんですけど、翌日からピタッとめまい感がないんですよね。頭痛も思い出したころに現れる程度で日中というか仕事中はすっかり忘れている感じでした。で、すっかり忘れて久しぶりに友人宅で女子会。まあ、ぶっちゃけ飲み会ですね。少人数だから良いかみたいな?」


藤井「確か二回目の前日ですよね。二日酔いで来たの」


Mさん「ええ、正直気持ち悪くて死ぬかと。で、あまりの体調の悪さに今日予約していたと思いだして慌てて着替えて駆けつけ、終わるとまたすっきりしてこれから『飲めるぞ!』と」


藤井「突っ込んだほうが良いですか?」


Mさん「ノーセンキューで。反省はするけど後悔は今さらだし。」


藤井「確かに今さらだよね。今は、酔いが回るのが早かったり、二日酔いの感じが出たら予約入れているんだっけ?ある意味で、体調管理できているから質悪いよね」


Mさん「晩酌がね、すすむかすすまないかってバロメーターですよね。ほら、ストレス管理って大事ですし。」


藤井「本当にこりないよね。」


Mさん「まあ、なんていうかここに来れば何とかなるし、前と同じじゃなくちゃんと前よりも女子会増えていますし」


藤井「確かに同じことしてたら、繰り返すよとは言ったけど。飲み会増やしましょう!とは推奨していませんが?ま、止めてもないけど。」


Mさん「というか、○○しちゃダメってほとんど言わないじゃないですか?以前のところは、あれはだめ、これもだめ、こっちもだめのダメダメ、ダメでしたよ」


藤井「まるで荒木飛呂彦しのあの作品のような節で。まあ、良識の範囲内なら別に本人の責任ですからよいのでは?別に長生き最高!ってわけでもないし、うちの顧客には『肝硬変て言われたんだけど、あと何本飲めるかな』とか言った酒豪がいましたしね。太く短くが極端で、オーダースーツと言われたらまあ、大変だねって話だけど」


Mさん「最後の体型の話だから!!」


藤井「ちなみに某イージーオーダーの店で『布地が余らない』と何故か喜ばれましたが何か?」


Mさん「確かにがっしりしてますもんね。それであの手つきですからギャップ凄いですよね。」


藤井「ええ、だから美容とか前面に押し出しません。こっそりとシークレットメニュー扱いです。がっしりクマ体型が提供する美顔整体&美容鍼灸!!思い浮かぶ絵面が酷いですよね」


Mさん「(爆笑)」

しばらくお待ちください。


Mさん「ちょいちょいぶっこんできますね。腹筋が大変です」


藤井「良いトレーニングになっているようで何よりです。まあ、それはそれとして最後に現況のお話を」


Mさん「ええと結局、4回で卒業で今は月に1回ないし2か月に1回くらいメンテナンスがてら顔出している感じですね」


藤井「もっとうちの売り上げに貢献していただいてOKですよ」


Mさん「(無視)。ええとざっくりと2カ月間で以降、めまいなし、頭痛ほぼなし。たまに疲労感が……くらいな感じで推移しています。正直、言われないとめまいとかで悩んでいたんだっけ?って感じですね」


藤井「まあ、からだのポテンシャル(潜在能力)がそれだけあったってことですね」


Mさん「今思っても不思議ですよね。よそみたいに強く揉んだり、押したりみたいなマッサージは一切なくって、冗談話をしている間にさらっと終わり。『なんか、今日も騙されたな』的な感じをいつも受けますね。でもそれで調子よくなるのだから不思議です」


藤井「ええ、とても不思議ですね。褒められているのだか、けなされているんだか」


Mさん「ほめていますよ。一応。いつも冗談ばっかりですけど」


藤井「まあ、本当にすごいのはからだの自体なんですけどね」


Mさん「いや、先生でしょう?」


藤井「いやだって、簡単ですよ。やることは、1.2.3くらいのステップで終わりですから、誰でもできます。」


Mさん「無理ですって」


藤井「あたまが疲れて、良い状態を認識できない、悪い状態を認識できないから悪い状態で安定するだけ。あとは認識がしっかりとできて、余力あれば、勝手に良くなっちゃいますから。」


Mさん「また簡単に言って」


藤井「逆にいうと、うちクラスになると良くならないのは顧客側に理由がありますからね。調子よくなったからと調子に乗ったとか、ついいつも通りのことをいつも通りに繰り返して、いつも通りに傷めたとか。いつも通りにのみ過ぎ・・・・・・おっと」


Mさん「ほとんど全部言っています。」


藤井「なんのことでしょう。じゃ、最後にノルマね。今月あと5人紹介してね。」


Mさん「ええ、ノルマって」


藤井「ちなみにペナルティはありません。」


Mさん「ノルマ言わない」


藤井「長々とありがとうございました。今回はこの辺で」


Mさん「いきなり締めるんかい!」


藤井「切れのあるノリツッコミで、また会いましょう。たぶん?」


以上、インタビュー形式の原稿起こし分でした。

ええ、まじめなのは施術と研究だけで良いと思います。あまり真面目過ぎるのもね、息が詰まりますからね。


では、今回はこの辺で。

泰心堂 徒手調整術研究部|習志野市大久保|自律神経整体

千葉県習志野市大久保、京成大久保駅近くのめまい、頭痛など自律神経系の不調による症状に強い鍼灸整体院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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