MB式”ありよう”による肩回りの環境改善
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
まずは問答無用。これを見ていただければ・・・・・・
右腕の上がり方が変わっているのがわかりますか?
ここまで変わるのにかかった調整時間はほぼ一瞬。
泰心堂のルーティン(いつも通りの施術パターン)は
1.ヒアリング(聞き取りによる状態確認)
2.症状誘発動作の確認
3.事前検査
4.軸調整(体液循環、神経疎通、骨の位置関係などの調整)
5.再検査1
6.個別部位の調整(ありよう)
7.個別部位の安定(軸圧)
8.再検査2
9.クローズ(終了)&リザーブ(次回予約)
こんな感じ。ささっと進めて15分くらいの工程。
敢えて施術を短くすることも大事なポイント。
まだまだ時間売りというか〇分xxxx円→お勧めは60分コース的な売り方が多い業界ですが、からだが整うことと時間をかけることは比例しません。
むしろ、瞬間で体が整った状態になるのであれば、それ以上は蛇足でしかありません。
つまりやればやるほど害悪。であるのならば、施術自体は15分であとはトークで45分繋ぐ?
ま、あトークショウなどであればそれでよいのでしょうが、お互いにとってそれはよくありません。
施術が20分で終わるのであれば、1時間もかけなくてよくなり、本読む時間だったり、買い物に向かう時間が取れるわけですし、私は最大1時間当たり3人の対応ができ、3人が喜んで帰ることができるわけです。
また、現実的な問題として、顧客の負担が少なくて済みます。
意外と無視されがちなのは、だれがどういおうと、施術行為はダメージを与える行為である。
そうダメージの計算式は、
一回の施術における総ダメージ量=力加減(×重力)×時間×刺激箇所数+姿勢による重力負荷
として考えられます。
極論言ってしまえば、体調不良に陥っている顧客は、うつ伏せになっているだけでも疲れてしまう可能性があるということです。
基本的に施術行為におけるからだの治癒の仕組みを簡単にざっくりと言うと、
小さなダメージ、大きな回復、ついでに症状改善
です。
つまり、調整において体に与える負担は最小限であることが望ましい。そうすることでからだの余力が増えるから。
なんどもお話していますが、
〇痛気持ち良い→侵害刺激受け、痛いだけ。ただ痛みに対してストレスを感じて脳内で逃避反射が起こり痛み→快に無理やり書き換えることでストレス軽減を行った結果。
〇しっかりマッサージしてもらってすっきりした!→マッサージ擬き行為が体にとって大きなストレスであり、それから解放された解放感からすっきりしたような錯覚が起きていることが多い。
〇強いマッサージを受けると体がポカポカしてくる→からだの緊急反応が起こっています。簡単に言うと、怪我したので、その部位を治そうと血管拡張、血液流入量増大→炎症反応が起きているから。余力がない人は、筋肉や組織のダメージを受けただけでほとんど回復しません。施術行為そのもののダメージの回復に力を取られるから。
〇強く押してもらうとコリが解れる→こり=筋緊張は体を支え、保護するために生じています。コリを力任せに解すという行為はせっかく固まってくれている筋繊維を無理やり引きちぎろうとする方向へ力をかけるということ。抵抗できなくなったり、筋繊維が断裂すると無力状態になり、解れたかのような状態になります。からだはその後、そういった刺激に負けないように強くなろうとして、超回復を起こします。結果、コリはより一層強くなってくれます。
・・・・・・はい、一般的な施術のイメージって生理学的にはおかしな話なんですよ。
”こり”や”はり”は”要らない分だけ取れば良い”のであって必要なものまで取ってしまってはむしろ不都合が起きます。
じゃ、どうやって要らない分だけ取るように仕向けるか?
ひとつは、頭(脳・脳幹、中枢系)の”認識”を書き換えること。
ひとつは、骨格の位置関係を”適正な位置”(その時点でおさまりの良い位置)に収めること
そして最終的には、基準位置であるZero-Positionにもどしていくことです。
そのためには
1.状態を確かめる。(意識的、無意識的に確認をする。動く方向、動かない方向、モーションロックがあるかないか、関節可動域は適正化、筋反射は速やかに行われているかなど)
2.瞬間的に刺激を加える。いつも通り→瞬間的に刺激が入ることでその認識が崩れ、再認識を体が自動的に始める。→状態の変化
※鍼や灸による変化もまたほぼ一瞬で起こります。持続的に圧力を加える目的以外に鍼を刺しっぱなしにする必要性はありません。
3.状態を確認する。おさまりの良い状態を意識的に、あるいは無意識的に確認することで、良い状態を維持しようというからだの仕組みを活性化させる。
というのが基本パターンです。
応用編として、筋の拘縮や靭帯の硬化など瞬間的な刺激に対して反応しにくい状態がある場合は、じわ~っとした持続的な刺激を加えることで、頭の認識を書き換え、骨格系の位置関係(アライメント)の変化を促すという手技もありますが、これも1か所1分もかかりません。
つまり、調整的刺激ってそもそも超短時間で良いわけです。
あとはどこから変化を促すか、それをスクリーニング(ふるい分け)する手順がしっかりとしているかどうかで、施術時間が変わる感じですね。
今回、行ったMB式整体の奥義 ありよう 調整は、顧客が脱力状態に術者側で一瞬の振動を与え関節の位置関係に変化を促すことで、同時に頭の認識を書き換え、筋関節の状態変化促す手技になります。
瞬間的でありながら、術者、顧客とも大きな力を使わない調整なので年齢、性別気にせずにすっとっ調整することができる良手技ですね。
0コメント