首周りの不調の方が増えています。

ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。

明日は、”山の日”ということで、午前中お休です。午後は某所にて外部施術をしています。

泰心堂の施術をご希望の方は、習志野市大久保泰心堂はりきゅう院泰心堂 徒手調整術研究部の方にコンタクトを取ってください。外部施術はいろいろと制約がありできることとできないこととがありますし、ぶっちゃけ話、私は儲かりません。(爆)


 さて、本題。

 最近、首周りの不調の方が増えています。ええ、それはそれは重症の方が。

 先日なんて、レントゲン写真を持ってきてくださったのですが、・・・・・・、頚のカーブ逆なんですけど?

 はい、このレベル。


 本来、頚、頸椎ってね、緩やかに前側で凸のカーブを描きます。前弯というやつです。それがね、頭を提灯、頚が持ちてといった感じで、緩やかに後ろ側に凸、つまり後弯になっているわけです。


 そりゃ、いろいろと症状出てくるわ。


 ちなみに「天井見えますか?」と聞いたら、痛みで天井に視線が向かわない状態。


 まあ、ここまで酷いのは多くはないけれど、それなりに酷い方々の案件が来ています。


 なのに、どれくらいで良くなると良いですか?という質問に対しては最大1か月。ひどい時には本日中に何とかしてくれと。


 ええと、その状態になってどれくらいですか?

 え? 2年? 2年ものを一回 15分で解決しろと?


 ええ、まあできるところまではやりますが、それ以上は別料金で良いですか?

 マジで言いたいところです。どれくらいもらえば妥当なんでしょうね? そういう技術って。

 2年間が15分で解決するのなら、100万払っても良い!って人いそうですけどね。まあ、レアケースでしょう。


 で、そのうちのおひとり、習志野市津田沼(私の地元)からお見えのAさん、30代後半、女性。ご職業は事務系でVDT作業中心。一日のスマホ利用時間は、スキがあれば見ているそうだ。

 主たる症状、めまい、動悸、首痛(上に向けない)、酷い肩こり。自律神経失調症と言われたくらい精神的、感情的に波があるそうだ。

 この状態で3年ほど。先日、習志野市大久保あたりをうろうろしつつ、7月に卒業生が出た関係で減ってしまった集中施術の顧客を増やそうと、めまい、頭痛にお悩みの方向けのポスティングを行っていた関係で、たまたま「こういのうがあったよ」と渡されたそうだ。


 この方の場合もレントゲン写真こそなかったものの、横から見てかなり頭が前。仰向けに寝かせようとすると、頭がベッドにつかない、どころか、標準で使っている枕にすら届かない。思わず十六折り(四つ折り、八つ折り、もう一折り)バスタオルを2枚重ねて挟みました。

 ええ、えらく頭が高いですが逆にきつくありませんか? と言いたいくらい頭が高い状態でスタート。


 で、いろいろとチェックしていきましたが、筋肉は部分的に過緊張と弛緩両極端状態で、運動性は低下しているわ、関節可動域は左右で大きく異なるわ、ぱっとみで手足に捻じれが発生しているわ、当然のように頭は拡大状態。

 うつ伏せにしてチェックする際も、胸当ての下にタオルを2枚ほど重ねて段差を強調しないと首がつらい状態であり、背部診をするまでもなく、ヤコビー線は傾いているわ、背骨はメアンダー状態(※一般用語、川の水が蛇行する様子を指す)。

 DRT三大徴候は、触れて微圧レベルで見事に反応。

 ちなみにですが、肩こりについては、正常。頭が前に出ている姿勢なので、頸椎回りの筋肉で支え続けなくてはならないので頚部起立筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋を含めて筋緊張を強めなくてはならない状態。さらに両肩とも内旋(巻き肩)状態なのでそれがさらに強調されているため、この肩こりはあった方が体的には正しい。

 さらに乳様突起の高さを比べてみると完全に右上がり。


 さて、いざ施術という段階で、いろいろと問題が。

 徒手調整術研究部でメインかつベース(基本、基盤)に使っているDRT、PNSJointという手技は穏やかに揺動を加えることで筋・神経系に刺激を与え、中枢にからだの情報を伝えることで、神経伝達の活性化→自律神経系の機能活性化→からだの再認識→からだの最適化→全身の筋緊張の適正化、神経機能の活性化、体液循環の回復→疲労回復、症状軽減と言ったからだの仕組みを利用するものではあるが、今回の場合、軽度の揺動ですら、頚に響き強い痛みが出るような状態。

 つまり、揺らせません。

 なので、泰心堂式自律神経整体の非揺動系、上部頸椎調整手技を行い、まずは頚~背中~仙骨・尾骨の調整。さらに胸椎以下の骨の左回旋変位を手技で戻し、あお向けに。


 頭~首を両手で下から把持し、モーションロック(鈴木章生先生のモーションロック瞬間解除テクニックより、二点間に接触したとき動きにロックがかかる状態)を探し、モーションロック瞬間解除テクニックを利用して、関節の遊びを順に作っていき、頸椎の位置関係が収まりの良い位置関係に戻るのを把持しながら待つこと20分。

 なんとか外後頭隆起(頭の後ろの少し凸状のところ)がベッドに触れるところまでもっていきました。


 で、あとは整体枕の作り方を教えて、しばらく使うように指示。


 本当は、二日後に予約とって来いと指示したいレベルだったのですが、仕事の都合上、出張やら会議やらなにやらで2週間後以降じゃないと時間が取れないと。


 これで改善までもっていけというオーダーなのですから、わりと施術者泣かせですね。


 こういう案件が、程度の差はあるけれど、なぜか今、増えています。

 そして大概の人が自覚が薄い。不安商売をする気はないけれど、Zero-Positionに戻す(Reset)ことが大事と提唱している身としては、異常事態が起こっているんだよと伝えているんですけどね、なかなか次回の予約を積極的に入れようと考えない。

 なんか、たまたま肩が凝った、張ったと思っているようで自覚が本当に薄い。


 繰り返しますが、あなたの肩こりは正常です。出るべくして出ています。むしろ出ていなかった、頭や腕を支えられないし、肩回りが頑張ってなんとかマシな状態をキープしているのですから、その肩こり、頚のこりを力押しでもみほぐして取ろうとしてはいけません。

 何とか踏みとどまっている今の状態で、できるだけZero-Positionに近い状態へと骨、筋膜、筋肉、皮膚などの状態を近づけていく、収めていくことで、本当の意味で楽な状態へと戻る道筋をつけてください。


 昨今の”痛み”や”こり”が悪いものかのような風潮は、本当にたちが悪い。工事現場に例えれば、「この先、工事しています。通らないでください」と警告、誘導するのが本来の”痛み”の役割であり、工事中につき立ち入り禁止ですと囲いを作るのが、”コリ”の役割。で、炎症はただいま修復工事中という作業そのもの。

 こう考えていただけると、痛み、こりって無意味に出てているもの、出しているものではないことがイメージできると思います。

 いい加減、施術者側もまともなことをしっかりと伝えて、顧客側がしっかりと最良の選択をできるように教育してほしいものだと思います。

泰心堂 徒手調整術研究部|習志野市大久保|自律神経整体

千葉県習志野市大久保、京成大久保駅近くのめまい、頭痛など自律神経系の不調による症状に強い鍼灸整体院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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