変形性膝関節症+坐骨神経痛の例
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
ええ、変な天気が続きますね。うちの方は昨日の雨でがけ崩れで避難指示がメールで飛んでいましたが、おかげさまで自宅、職場とも問題なし。
皆様の地域は大丈夫だったでしょか?
さて、本題。変形性膝関節症+坐骨神経痛の例ということで、これもまたうちの顧客が取得済み(?)の診断名ですので、ここのツッコミはやめた方が良いですよ。
まずざっくりとしたお話をしておくと、痛みが出るのはなぜかって話なんですけど、まあ、いろいろとあります。炎症反応を促進する、あるいは障害部位を保護するため、あるいは異常な神経興奮、発痛物質が大量に流入などなど、まあそのへんは生理学の教科書レベルの話なので、まあ中学高校の保健体育か生物の教諭とより高度な分は専門書と生理学者に譲りましょう。
徒手調整術の場合は、”歪んでいる”から体液やエネルギーなどの流れが悪く、治りにくいままでいる、とくにモルフォセラピーなどではフォルム(形状)が崩れているから、不都合が起こっていると考えるわけですね。
となると、フォルムの崩れ、つまりは捻じれや歪みなどが取れた状態に戻せば、不都合が解消されるのでは? というお話になるわけですね。
これ、うちのZero-Resetという概念とよく似ています。
ふまえて、今回のお客様を見ていきましょう。
50代 女性 営業 得意先回りなどで日中良く歩き回る。
身長は私と同じくらいなので160㎝台前半。体重は内緒だそうです。
膝痛は右膝内側部、調子が悪い時に階段の昇り降りで痛む。
坐骨神経痛は左足。太腿~腓骨の裏にかけて。
正確な痛み出しだ時機などは両方とも不明。ただ、診断名が出てからは2年以上経過。本人曰く、「だましだまし使っていた」と。
で、今回は、右膝の痛みが強く、蹲るくらいの激痛が出たので来院。
テスト結果はちょっといろいろあって詳細は内緒ですが、わかりやすいところの情報を挙げておくと
1.右大腿部内旋、右下腿部回外
2.腰椎4-5番左方回旋変位
3.DRT三大徴候 C2R、S1R、A3R※これはわかる人はわかるでお願いします。
4.右小指―N5(膝内側相応領域) 過敏圧痛あり。※KHTを学んだ人はわかります。
5.左H2-I38でキネシオロジーテストでクリア※KHT応用テクニック
ということで調整は次のように行いました。
1.DRT(ダブルハンドリコイルテクニック):揺らす刺激により上部頸椎を含めたセンターラインを整える。
2.股関節―膝関節複合捻転テクニック:股-膝関節の捻じれを取る。
この時点で、三大徴候と回旋変位のチェック。ついでに自覚症状のチェック。
痛み再現動作で、右膝痛が残り、坐骨神経痛に関してはVAS10→2。ただし今回坐骨神経痛に関しては、「なんとなくず~んと奥の方で響く感じがある」程度でもともとさほどつらくはない。
3.指節関節に対する調整テクニック
右膝動作痛 解消
4.左H2-I38に対して調整テープを貼付。
坐骨神経痛 VAS2→0
「あれ? 左足の奥の方でず~んとした感じがいつもあったのにありません!?」とまあ、なんと典型的な、そして模範的な感想をいただきました。ええ、直筆でのお客様の声取りたかったところですね。
今回はたまたま一回で、ほぼ解消状態まで行きましたが、キネシオロジーで反応を見るとまだ再発しそうな感じがあるので、N5とH2-I38に対するセルフケア法を指導したうえで、2週間に1回の施術間隔で通うように指示。
合計4回で、その後半年、来院しないといけないほどの痛みなし。まあ、治癒とみなしていいでしょう。先日、美整術Re:Chargeの希望で久しぶりに来院されました。
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